
|  目次   | 1ノットってどのくらい? |
| スターボードは星の板? | |
| Press Gang | |
| Ancient War |
よく1ノットって時速何キロって聞かれます。1ノットは時速約1.852キロです。正確には.1.851851851・・・・・って全然正確じゃないですね。 正確には10,000÷5,400です。約分できるじゃないかって あとの説明のためにはこの方が解りやすいので。
なぜこんな計算式になるのかというと、時速1キロというのはご存知のように1時間に1キロ進む早さです。
1キロという長さはフランスで地球の大きさを基準に決められました。(地球の一周の長さの4000万分の1を1メートルとした)ですから地球の一周は4万キロメートル、
つまり北極から赤道まで(南極から赤道でも同じ)の距離は1万キロということになります。これが前述の計算式の分母です。
では1ノットとはどういう単位なのかというと1時間に1ノット進む速さ・・・ではありません。ノットは速さの単位で距離を表す単位ではないのです。 1ノットは1時間に1マイル進む速さです。但しこのマイルはアメ車のスピードメーターなどに使われる陸上のマイルとは違うものです。区別するために英語ではNautical Mileと呼ばれ 日本語で書くときは「海里」と書かれます。
ついでですがノットは英語では Knot と書き「結び目」のことですね。昔はロープに一定の間隔で結び目を作っておき、これを海面に流し、 一定の時間にどれだけ結び目が繰り出されたかで船の速度を測っていました。そのため船の速度の単位がKnotになったわけです。話がそれたついでに、 船から水深を測るにも同じようにマークのついたロープをたらして測っていました。「トムソーヤの冒険」で有名なマークトゥエインはミシシッピー川で船乗りをしており、 この水深を測る係りだったそうです。水深を報告するためにいつもマークトゥーと叫んでいたので小説を発表する時これをペンネームにしたんだそうです。
話を戻して、では1Noutical Mile(海里)とはどういう長さかというと、緯度の1分に当たる長さです。だんだん話が見えてきましたね。地球一周は360度、北極から赤道までは90度。すなわち
90×60=5400分 となり 5400Nautical Mile と 10000km は同じ距離を表しているので
1NM=10,000÷5,400KM となるわけです。
ちなみに、東京の緯度はだいたい 35度40分 最北端の稚内の緯度は 45度25分です。経度は2度ぐらいしか違いませんので約10度 600海里の距離にあるわけですね。
この理屈を知っていればちょっと電卓をたたくだけで簡単にキロに換算できます。でも何の役にも立ちません。船の上では今何ノット、あと何マイルですんでしまい、キロ換算することはないからです。
しかし、この換算式の結果はとても妙な数字が並びます。
2KNOT 3.70370370370・・・・・・
3KNOT 5.55555555555・・・・・・
4KNOT 7.40740740740・・・・・・
5KNOT 9.25925925925・・・・・・
6KNOT 11.1111111111・・・・・・
7KNOT 12.9629629629・・・・・・
8KNOT 14.8148148148・・・・・・
9KNOT 16.6666666666・・・・・・
きっと数学的には理屈があるのでしょうが、誰か調べてみませんか。
スターボードは「Starboard」ですが辞書を引くと、語源に「O.E. steor(steering)+bord(board)」と出ています。
「Steer」は舵を取ることで、あちらでは車のハンドルも「Steering Wheel」といいますよね。
つまりスターボードとは舵取り板のことで
昔は技術的な面からか、船体形状の面からか、船尾ではなく右舷後部に板を突き出しこれで舵を取っていたため舵取り板のある側
スターボードサイドと呼ばれるようになったわけです。
当然舵板のある側を岸壁につけると邪魔になるし、舵板を破損する恐れもあるので
接岸は左舷側となった訳です。
現在では舵は船尾にあるのでどちらを接岸しても変わりはないのですが、こういう歴史があるので、船のいろんな設備は左舷接岸を前提に設計配置されていることが多いので、特に事情がなければ普通は左舷で接岸します。